2012年4月19日木曜日

自分を責めることも悪くない


相変わらず DVDで「24」を
見続けている私。今はシーズン4。
ファイナルまで、まだ先は長いです.


その中で、家族を亡くし、
悲しんでいる女性に、妻を亡くした上司が
声をかけるシーンがあります。

彼の言葉に、私はハッとして、
思わず、巻き戻しました。

「ため込むのはよくない。
泣いて、神をなじり、
自分を責め、また泣くといい。
友だちに頼ればいい」

私たちはつい、大事な人を亡くした人に
「自分を責めないで」と声をかける。

でも、そばにいた人が亡くなった時、
自分を責めないでいられる人は
少ないと思う。

もっとこうしていれば、
ああしていれば、違ったかも。
どうしてこうしようと思えなかったんだろう、
思わなかったんだろう。


私たち家族も、父が亡くなった時、
皆が同じように思っていました。
自分を責め続ける母に、私は言いました。

「お母さんのせいじゃない。
津波が、お父さんから
全てを奪っていったせいだよ。
体調も気持ちも、おかしくなるよ」と。

でも、母に言う言葉とは裏腹に、
私は自分を責めていました。


もしかしたら、
とことん自分を責めることで、
救われることもあるのかもしれません。

自分を責め、考えても考えても、
それ以上のことはできなかったと知った時、
結果は、変わらなかったと気が付いた時、
初めて、死を受け入れることが
できるのかもしれません。


父が大好きだった、
宮城県松島市にある、
『円通院』庭園。

これは冬の景色だけど、
これから、どんどん
表情を変えて行くんだろうな。




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