2013年6月26日水曜日

なぜ怒る?


怒りには
違った感情が隠れている
ということは 
よく言われることです

例えば 
寂しさ 悲しさ 恐れ……



ある時 こんなことがありました

私が 言った覚えのないことを
「君が 言ったはずだと」
決めつけられ さらに
その責任をとるように
言われたのです

本当に言ったのであれば
傷ついた方に
謝った方が良いと思える 
ひどい内容でしたから

私が本当に言ったのか
誰が傷ついたのか
確認したい状況でした

ところが それは伝え聞きで
実際には
誰が言ったかもわからない

ただ 他の人が皆
「私ではありません」と言うから
言ったのは 
最後に残った君のはずだ
と言うのです

私は久々に  心底
腹が立ちました





しばらく経って 
自分も 冷静になり
そのことについて 考えてみました

なぜ腹が立ったのか

相手の言動を理由に
怒り続けていても
もう 過ぎたこと

相手の反応や 思いを
変えることはできません


でも 自分の気持ちに
区切りをつけたり
納得したりすることは
できるかもしれません


私は 怒りの裏側にあるものを
探してみました 


自分だけがが疑われて
悲しかったの?

それは違うな
悲しかったんじゃない 



寂しかったの……?

寂しいと思うほど
相手と 近い関係でもない



怖かったの……?
その時 ハッとしました
あっ 怖かったのかも!!



何が?

確証もないまま
私が言ったとを
広められることが怖かった

それをさらに聞いた人が
「そうなんだ 若松って
 そういう人なんだ」と
思うのではないかと思ったら
さらに 恐怖感が広がりました

しかも それは 
過去にあった
同じような経験
(噂が事実となって
 広まることへの恐怖)
と重なって 怖さが増したのです


人はこうして 過去に味わった 
怖さ 寂しさ 悲しさを 
繰り返し味わうんですね

あぁ 怖かったんだ私……

そう思ったら 怖かった自分を
慰めてあげたくなりました


怖かったよね
嫌だったよね
でもさ そういうこともあるよ
自分では どうしようもないことも
あるよねって


これまで 私が腹を立てたり
怒ったことを一つ一つ
思い出して行くと
その多くが 実は「恐れ」から
来ているのだと気がつきます

子どもを叱るのは
「子どもがちゃんと育たなかったら
 どうしよう」という恐れ

今はないけれど
過去には
「周囲に ちゃんと育てていないと
 思われたらどうしよう」という恐れ
などなど


私は 怖くなると怒るんだ
腹が経つんだな

だから……

自分の中に怒りが顔を出した時
自分に聞いてみます

「今 何が怖いの?」
「それはおびえるほどの恐さ?」
「気にしなくても良いことではない?」
「助けは求められない?」


 
自分の怒りの裏側に
どんな 気持ちがかくれているのか
考えてみると
自分の本心に
気がつくことがあるのかもしれません





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2013年6月19日水曜日

親子の力

 
 
先日 日テレのNEWS 
「every」の特集で

”荒れる少女14才 
カメラが追った母と娘”

という題名で ある一組の
親子の5年間を追った
ドキュメンタリーが
放送されました



母は外国人の夫と離婚 
二人の子どもたちは
成長し 家を出て

末っ子の女の子を
一人で育てている


仕事に没頭し 帰宅は深夜
朝と夜の食事は
作って出かけるという


生活の為には 仕事が必要
食事もきちんと作っていて
一見 母業を
やっているようにも見えます



ところが
毎朝 友だちが家を訪れ
メイクをしてから
中学校へ行くという娘には
「この部屋に 朝食を
 持ってこようか」と
的外れな言葉をかけてしまう


「明日は9時半待ち合せね」と
明らかに遅刻をすると
思われる約束を
友だちとしていても 母は
背を向けたまま 何も言わない

自分が出ていった後
娘が学校へ行ったのか
何時に着いたのかを
確認するでも
把握しようとするでもない母


子どもに反抗されること
暴力をふるわれることを恐れ
向き合えない 
向きあうことを避けているんですね

最後には
「自分では育てられない」と




その子の行動が
母に訴えているようにも
感じました

お母さんこっちを向いて!
何か言って 時には叱って
私は まだ中学生だよ
一人にしないで
寂しいよ

生活費を稼ぎ 食事をさせるのも
大切な親の役目です

でも それだけで 
親とは言えなくて

社会の中で生きていくために
必要なことを教え

あなたは 大切な存在
私はいつも気にかけているよと
言葉で 態度で表し

何かあれば 共に
困難に立ち向かう姿勢を見せる

親に与えられた使命は
まだまだあって……


TVを見ながら 何度も
「私はどう?」と
自分に問いかけました



それでも この母は
偉かったのです!


「母と一緒にいたい」という
娘の気持ちを大切にし

すぐに転校をさせ 
以前よりも
短い時間の仕事に変えました

放課後 娘は
家のすぐ近くで
勉強を教えてくれる人の元で
過ごすことで
寂しさを感じずに済む状況に

勉強もするようになっていきます

ほんの一年という短い間に
娘と母の関係は修復され
無理だと思っていた
高校受験にもチャレンジ

合格 
 
その後 就職 

結婚して 出産

今 母(祖母)は頻繁に
娘の家を訪れ
孫を可愛がっているといいます

「あのことがあって
 良かったと思っています

 大人になったら
 人に注意されることなんて
 少ないじゃないですか

 子ども(娘の兄)に
 お母さんが間違っていると
 言われて気がつきました」


確か 母親は
そんな言葉を口に
していたように思います


もちろん 一番大変な時に
助けを求めた
ある団体の協力が
最も大きかったと思うのですが

その人たちの助言を受け入れ
変わろうと思い

実際に行動に移した
母と娘  
二人の力でもあると思います


これからも
二人とご家族の未来が
明るく照らされていきますように
 


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2013年6月12日水曜日

心の中で


いつも
ポーカーフェイスの女性がいて

一緒に飲んだ時に
「腹が立ったり 嫌なことは
 ないの?」と
聞いたことがあります


「あるよ すっごくある!」(友人)

「それがまったく表情には
 出ていない様に見えるけど」(私)

「心の中で言ってるの

 ふざけるな~とか
 何言ってるの?
 全然 理解できない とかね

 それで スッキリするからかも」(友人)

と 彼女

なるほど!

心の中で言うのね!


溜めこむとストレスになるし
口に出すとトラブルになるから
心の中で言う 

良いかも



時々 街中で「えっ?」と思うことや
「そりゃないよ」と思うことに
出会った時には 
なるべく 表情には出さず
心の中で
自分の気持ちをつぶやいてみる


んー けっこうスッキリするし 
良い感じ


どこにも出せないというのではなく
正直な気持ちを
出せる場所がある
というのが良いのかも


       *


ある朝 
洗面所の収納扉を開けると
夫が洗顔料の蓋を
きちんと閉めなかったらしく
けっこうな量の
洗顔料が飛び出している

「次から ちゃんと閉めてね」
と言う私に 「あっ うん」
と 拭きもせず
その場から居なくなった

「もう! (朝から用事が増えて)
 迷惑なんですけど」

心の中で呟いて
拭き始めたら……

足音が近づいてきて


「ホント ごめん」


え? 

へ?

あら?

ペロリと舌を出した私

心の中で呟いてたつもりが
声に出ちゃってたみたい(汗)

気をつけないと……ですね


ある冬の日の一枚

翌日
忘れ物がないように
帰宅すると
持ち物を 玄関に
 一列に並べる夫

几帳面なところもある一方
他に管理する人がいるところは
(管理者=私)
たいてい適当^^;









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2013年6月9日日曜日

悪いところ 良いところ


「自分のだめなところに
 似ている子どもをみると
 つい叱ってしまうんです」
と ある女性

遺伝もあるかもしれないし

私たち親が 色々教え
親のことを
見て育っているのだから
似る部分もありますよね

我が家の長女は 
私と過ごす時間の方が
ずっと 長かったのに 
考え方も 行動も 夫似

気持ちの勉強をしてからは
その違いも受け入れることが
できるようになりましたが

以前は
自分とは全く違うことで
理解をしてやれないことが
たくさんありました


悪かったな(反省)


一方 二女は 
良いところも
「ここはちょっと……」と
思うところも 
私と よく似ています

    *

自分に似た 嫌な所を
叱ってしまうのは
子どもを叱っているようで
実は 自分で自分を
叱っているようなもの


一番早い解決方法は
子どもを変えようとすることではなく
私たちが 自分のダメなところ
嫌だと思っている所の認識を変え
まずは 自分を認めることです



“自分中心で 空気が読めない”
(変に気を使ってまで
 空気を読まなくても良いか
 と 思っているとも言える)

二女が 私に
そっくりなところの一つです

これを 自分なりの
良い言葉に変えてみると
「人にこびない」
「自分らしくいられる」
とも言える……かな

他の人が考えると
全然違う言葉に変化したりもするから
おもしろい

プラスの言葉に変えると
案外 そういう自分も
良いかもしれないと思えるのです

私に似ているとはいえ
二女は子どもです
彼女を肯定的にとらえるとしたら

自由奔放 天真爛漫

私も二女も それゆえ 
失敗することもあるのですが
失敗を糧に
少しずつ修正すればいいこと

決して悪い所ではないのです

夫と長女は

 
1.ギリギリにならないと
  物事をやらない

2.「まあ いいか」
   で済ませることが多い

3. 物事をあまり深く考えない

これを肯定的に捉えたら

1.イザとなったら
   ちゃんとやる

2.気持ちの切り替えが早い

3.悩みが少ない

という感じ


良いところも悪いところも
表裏一体
見る方向を変えるだけで
良いところは 悪い所になり
悪いところは良い所にも
なり得るのです


夫と長女は
食べ物の好みまで似ている

ホットケーキ大好きです


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2013年6月5日水曜日

根拠のない心配


私が育った家庭は
朝食に色々なルールがあり

「朝 卵にストローをさして
 丸ごと一つ飲む」
白身がかなり気持ち悪いです

「液体プルーンを 
 ひと匙なめる」
子どもにとって
決しておいしいものではありません


「梅干しを毎朝1個食べる」
確か 郷ひろみさんか
西城秀樹さんがやってるから
と言われた記憶があります


健康おたくの母親が決めたルールを
正しいと信じ!?

イヤ……
「それ自体が正しいかどうか」
を信じているというより

親の言うことだから
正しいのだろうと
信じていたという方が
合っているのかも

どれも体に悪いことでは
ないのだろうから
まぁ 良いのですが

だからと言って
「必ずしなければいけないこと」
でもないですね

当時の健康法の流行とか 
親の思い込みも
あったような気がします

今もうちの親は 孫に
「こうすると良い」
「あれを食べるといい」
と言い続けています(笑)

もう クセみたいなものかな

言われる方が迷惑でなければ
「あっ そうなんだ
 でも 私はいいや」
「じゃあ やってみる」と
一つの会話のネタとしてありです

ただ
『○○を食べないとよくない』
『こうしないと 不健康になる』
『毎日~しなければならない』
という 考え方に進んだ時には
ストップをかけたいところです

言われる方に
ストレスが溜まるだけでははなく

言った本人も 自分の思いを
聞いてもらえないことに
ストレスをためてしまう

何より 考えが偏れば偏るほど 
家族が健康を崩すかも
しれないという 根拠のない
“心配の種”が増えてしまうから

こういうことって
食べ物に関することだけではなく
生活の中にたくさんあること

「私の思い込みではない?」
「考えが行きすぎてない?」
時々自分に聞いてみることも
必要なのかもしれません



昔は私の中にも
変なこだわりというか
思い込みがあって

お弁当に 冷凍食品は 
入れない方が良いとか


今は 一日一品は
入ってる~♡
頼りになる存在です