2016年5月4日水曜日

感謝が支え



東日本大震災から
5年が過ぎました

震災後半年で
父がこの世を去り
その後
祖母も亡くなりました

家・仕事・故郷に加え
何よりの心の支え
頼りにしていた二人を失くし
母は
悲しみの中をさまよいました

「どうして置いて行ったの」
「私はどうしたらいいの?」
そんな気持ちだったのかもしれません

もしかしたら
そんなことすらも
考えることができない
精神状態だったのかもしれない
……とも思います


3~4年が経った頃でしょうか
母が私に言いました

「今 私の中に残ったのは
逝った人たちへの感謝よ

あの時
そうは思えなかったけれど

感謝は人を支えるのね」


今の私は
母の言葉が理解できる

悲しみ 戸惑い 怒り
恨み 憎しみ 腹立ち
 
辛いことがあった時
色々な感情が生まれるけれど

自分の感情を否定せず
混乱の中をくぐり抜け
最後の最後
感謝が生まれた時
感謝が残った時

人は 自分で
立ち上がることができる
自分を支えることが
できるのかもしれないと


濃い緑の中に
若い葉が
イキイキと

 









2 件のコメント:

  1. うんうん
    そして感謝は希望になって行きます^^

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  2. ゆるりんりんさん

    そうですよね。
    ゆるりんりんさん
    お変わりないですか?

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